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  • photo_ari takagi
    stylist_yoko mori
    hair&make_YUMBOU[illumini]
    text_noriko oba
    edit&design_rhino inc.
    Location_Buriki no Zyuoro(my life01),
    GARDEN HOUSE Restaurant(my life 03)
  • 街での生活から自然に囲まれた鎌倉ライフを選択した前田有紀さん。現在は、フラワーアーティストとして、パーティ会場の飾り付けや、オンラインのフラワーギフトショップの監修を行うなど活躍の場を広げています。暮らしの場所を変え、職業を大きく転換させた彼女に、今大切にしている3つのコトを聞きました。
前田有紀|2003年テレビ朝日に入社。アナウンサーとして活躍した後2013年に退社。イギリスへ留学しフラワースクールで学ぶ。帰国後は生花店に3年間務め、フラワーアーティストとして独立。Instagram : @yukimaeda0117

不安より好奇心を優先したら、人生が広がった。

── アナウンサーから花屋さんへ転職という思いきった方向転換をされましたが、そのきっかけについて教えてください。

アナウンサー時代はサッカー選手にインタビューすることが多くて、彼らに取材するたびに感じていたんです。「好きな事を仕事にしていると、こんなにも目が輝くんだな」って。私も大好きな自然や花や植物を扱うことを仕事にしたら、どれだけ人生が輝くんだろうって。
それでイギリスで学ぶってどうなんだろうと試しに調べ始めたら、「大丈夫かな」という不安よりも「やってみたい」という好奇心がどんどん沸いてきて、実際に行ってしまったという感じ(笑)。

── 今日の撮影場所である自由が丘「ブリキのジョーロ」は、ロンドンからの帰国後、前田さんがスタッフとして務めていたお店ですよね。

そうです。3年間お世話になって、今でも息子を連れて実家のように帰ってくる場所。

── 花屋さんという未知の世界に就職した当時は、大変でしたか?

いや、楽しかったですよ。朝3時に起きて4時には太田市場に行って、せりに出たり。何より自分が何も知らない、できないことが身にしみたんですよね。前職で10年間仕事をして、誰からも叱られない環境にいて、どこか無意識に何でもできる気でいたんだと思います。 花屋に就職してから「運転遅い!」「ダンボールの梱包もできないの!」等、怒られるたびに、凹みながらもありがたい...と思っていました。このお店のオーナーには、お花のことだけでなく、社会人としての基本ついても教わったと思っています。

── 特に忘れられない教えや今でも守っていることがあったら教えてください。

商品を大切に扱いなさいという事は繰り返し教えてもらいました。花だけでなく、雑貨や花器にも気持ちがあるんだからていねいに、こちらも気持ちを込めて扱えば、モノは輝くのよと何度も言われましたね。実際オーナーがディスプレイしたものやメンテナンスのために触ったものって、よく売れるんですよ。

── それはすごいですね。前田さんは昨年の出産を機にお店を退職。現在はフラワーアーティストとして独立しました。

妊娠中、つわりが大変で休職していたのですが、そのときに花から長い時間離れないためにも、友人や知人から頼まれた花だけはつくっていたんですね。それが次へとつながって、こんな仕事してみない?と会場の装飾の仕事をいただいたり、オンラインのフラワーショップの監修の仕事をいただいたりと、徐々に広がっていって、今に至っています。

── 花を扱ううえで、前田さんが大切にされていることとは何でしょう。

そうですね、自然の息づかいを感じることです。植物が持つ自然のままの姿、たとえば枝ぶりや葉の流れが最も美しいと思うので、それを感じながら、人の思う形に閉じ込めるのではなく、のびやかに飾ることを、心がけています。

── 鎌倉移住や大きな転職など、30代を過ぎてからガラッと人生を変えるような大きな決断をされていますね。

そうですね。新しいことを始めるのは大変さもありますが、何よりも新しい自分に出合えることが楽しい。「自分にはこんな一面があったんだ」と、知らなかった自分が出てきて、知って、を繰り返しながら少しずつ自分らしさに近づけている気がします。

── 新しいチャレンジで発見した自分の意外性はありましたか?

あ、自分って意外に打たれ強いなって(笑)。これは予想外の嬉しい発見でした。案外しぶといってわかったので、これからも新たなチャレンジをしていきたいですね。